カモミールティーが「てんかん」に効果があるって本当?
カモミールティーが「てんかん」に良いという話がありますが、本当でしょうか?
その前に、まずは「てんかん」という病気をご存知ですか。
てんかんは、大脳のニューロンが過剰に興奮することで起きる慢性の脳疾患です。
てんかんの主な症状は発作で、その症状は人により違いますが、意識消失や全身性の痙攣、部分的痙攣などがあります。
てんかんは、100人に1人が罹る病気なので、決して珍しいものではありません。
適切な治療を受ければ、発作を起こすことなく、日常生活を送ることができます。
カモミールティーには様々な効能がありますが、なんとてんかんにも優れた効果があるようです。
それでは、どうしてカモミールティーがてんかんに効果があるのか、詳しく見ていきましょう。
カモミールティーが「てんかん」に効果的なのはなぜ?
カモミールティーがてんかんに効果的と言われる理由はなんでしょうか?
まず、私たちの脳の神経細胞は普段、弱い電気信号で情報の受け渡しをしています。
てんかんの人の脳の場合、突然脳細胞が興奮し、強い電流が流れてしまうことで、発作が起こります。
てんかんの治療は、主に薬物療法です。
詳細な検査と正確な診断により、1人1人に合った薬剤を選択します。
そうすれば、7割以上のてんかん患者は、発作を起こすことなく日常生活を送れます。
薬を服用し、3年以上発作が起きない場合に、薬の服用中止が検討されますが、自己判断で服薬を止めたり、服薬量を変えるなどは絶対にしてはいけません。
薬の服用中止後のてんかん再発率は、小児で11〜36%、成人で21〜66%というデータもあります。
医師の指示に基で治療をしないと、再発しやすく、また逆に症状を悪化させることになります。
そんな中で、なんとカモミールティーには、抗てんかん作用(てんかんの発作を抑える働き)と抗痙攣作用があるとされます。
また、てんかんによる発作を誘発するメカニズムは残念ながらまだ解明されていませんが、てんかんの発作を招く原因のひとつに、ストレスがあります。
心配、不安、怒り、緊張などの心理的な負荷がかかったり、睡眠不足や疲れ、月経などのストレスを感じた時に発作が起こりやすくなるのです。
カモミールティーには鎮静作用とリラックス作用があります。
そのため、精神的な苦痛を和らげ、てんかんの発作によるけいれんを和らげる効果が期待できるのです。
このように、カモミールティーはてんかんそのものの発生を抑える作用と、てんかんによる痙攣を抑える作用があることが分かります。
カモミールティーで「てんかん」を緩和するには、どんな飲み方が良い?
カモミールティーがてんかんに効果があるということをお分かりいただけたところで、効果的な飲み方をご紹介しましょう。
まず、てんかんの発作を起こすとされるストレスを、常日頃から遠ざけることが大切です。
そのために、継続してカモミールティーを飲みましょう。
一日に3〜4杯のカモミールティーを食間や睡眠前に飲むのをオススメします。
睡眠前に飲むことで、質の良い睡眠を期待できます。
また、カモミールティーの蒸気に鎮静化用とリラックス効果が多く含まれているので、是非ホットカモミールティーで飲みましょう。
てんかんの治療中の方は、医師の指示通りに薬の服用を続けてください。
決して、自己判断で服薬を中止しないようにしましょう。
また、てんかん発作を起こさせる要因が「何か」を自分で知ることが大切です。
どんな些細なことでも普段から意識していると原因が見えてくるはずです。
てんかんの緩和のため、再発防止のために、是非カモミールティーをお試しくださいね。