カモミールティーは乳腺炎など母乳トラブルに効果がある?
様々な効能があるカモミールティーは、別名「マザーハーブ」とも呼ばれています。
それは、ホルモンバランスを整える効果など、婦人科系の病気に対して、より効果を発揮するためです。
カモミールティーは、妊娠中に飲むと、子宮の収縮を促す作用や筋弛緩作用があるため、流産を招きやすいので、できるだけ控えたほうがいいハーブティーでした。
では、産後にはどうなのでしょうか。
カモミールティーはカフェインも入っていないし、実は驚くほど産後の身体に「良いことずくめ」なのです。
特に、産後に悩みがちな乳腺炎などの母乳トラブルにとても効果的です。
それでは、今回はカモミールティーが、乳腺炎などの母乳トラブルに効果を発揮する理由についてお話しします。
カモミールティーが乳腺炎などの母乳トラブルに効果的な理由
カモミールティーが、乳腺炎などの母乳トラブルに効果的な理由はなんでしょうか?
産後の母乳トラブルで最も多いと言われるのが「乳腺炎」ではないでしょうか。
乳腺炎とは、乳腺がつまって炎症が起こり、痛みが出たり、発熱することを指します。
母乳はどんどん生成されるのに、外に出ていかないので、とにかく母乳を外に出すことを第一優先にします。
すべての乳管につまりがないようにしないと、乳房が赤く腫れて痛くなったり、高熱が出ることもあります。
カモミールティーは、乳腺炎の予防や乳腺炎による腫れなどの炎症を鎮める効果があります。
また、ホルモンバランスを整える作用により、母乳の出すぎを抑えるという効果もあります。
そのため、乳腺がつまって乳腺炎が起こるのを防ぐことができます。
また一方で、カモミールティーは母乳分泌を促す作用と、血行促進作用があるので、母乳の出を良くします。
ドイツでは母乳の出を良くするために、カモミールティーを飲むのが当たり前になっています。
カモミールティーは、どんどん生成される母乳の出をスムーズにして、乳腺炎を予防する効果や、母乳の出すぎを抑えたり、母乳の出を良くするという優れた効果があるわけですね。
カモミールティーを乳腺炎のために効果的に飲むには?
カモミールティーを、乳腺炎などの母乳トラブルの防止のために飲むには、どのような飲み方があるのでしょうか?
乳腺炎になり、痛みがある場合は、母乳の生成を抑えるために水分の取り過ぎに注意しなくてはいけません。
カモミールティーを飲みすぎると、かえって分泌を促すことがあるので、一日2杯程度に抑えましょう。
また、熱いものを飲むと、乳房が腫れることがあるので、冷たくして、数回に分けて飲むのが良いでしょう。
母乳の出を良くしたい方は、一日3杯程度の温かいカモミールティーを飲みましょう。
産後の身体は、出産によるダメージで免疫力が低下して疲れやすくなり、突然始まる育児の負担など、プレッシャーによる疲労やイライラが蓄積されています。
カモミールティーには免疫力アップと鎮静作用、リラックス作用があるので産後のママの身体も心も力強くサポートします。
ほっと一息つきたい時にカモミールティーを飲んで、これから始まる育児を楽しくしてくださいね。